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マンションリノベーション

2022-09-27
【前例のない大胆リノベーション】
石川工務店では、先日マンションのリノベーションを行いました。
 
クロスの張替えのような部分的なものではなく、今回は全て剥がし一からの大胆リノベーションです!
 
最近都会ではよく聞くようになったマンションリノベーションですが、地方ではまだまだ未知の領域…。
 
何をするにもひとつひとつ許可が必要で、そのたびに「前例がないので…」と足止めの数々。
 
クリアしないといけない問題が次から次へと出てきて、なんと実際に着工に辿り着くまで1年もかかりました。
 
ここで石川工務店が「前例」を作り、これからもっと沢山の方々の快適な生活の選択肢を広げられれば…そんな想いで。
 


【解体後はどのような作業をするのでしょう??】
(1)まずは配管の設置
(2)その後壁や床、天井の下地・骨組み作り
(3)電気の配線設置
(4)床材やボードの貼り付け、仕上げ
(5)キッチンやトイレなど器具の設置
 
このような工程を約2~3ヶ月かけて行い、完成となります。
 
 
周辺住民の方にご迷惑がかからぬよう、騒音問題にも気をつけなければなりません。
 
お隣さんのお部屋と面している壁側は直接コンクリートに打つビスを極力減らし、ボンドを併用しながら土台となる木材を作成。
そこに固定していくよう作業工程を増やし対応しています。
 
 
リノベーションといっても、一軒家とマンションとでは全然違います。


【マンションリノベーション1番の弊害とは??】
それは、なんと言っても「外壁に穴を開けられない」こと。
家を造るにあたって、これはかなりの障害となります。
それはなぜか…
 
  • 配管・配線の出口をベランダ面1カ所に集約しなければならない
  • 窓の位置の変更や、高断熱仕様への変更ができない
  • ウェルネストホームで使用しているようなハイスペックな24時間換気を新たに設置することが難しい
 
などなど。
 
窓については、複層ガラスを追加で設置し、窓を二重にすることで断熱性能を上げることにしました。
また窓がない部屋は暗くなりがちですが、
部屋の一部の壁に“あえて空間を作る”ことで、外からの光が自然に入るよう工夫しています。
 
更に、ロフトには熱がこもらないよう、空気の通るスペースも確保。
 
ついつい間取りにばかり気をとられてしまいますが、実際生活する上でとても重要となるのは住みやすさ。
限られた空間を最大限に生かし、光と空気の流れを調整することで快適な住まいを実現していきます。


【最難関の配管設置】
普通の一軒家だと、点検時に中に人が入れるくらい床下は広くなっていますよね。
 
ですが、マンションだと床下はありませんし、天井裏の懐も少しだけ。
(ここの天井裏も2センチほどです)
 
更に外壁に穴も開けられません。
 
なので、普通であれば“床下を利用して近くの外壁へ”つなげれば良い配管も、迷路のように壁の内側に張り巡らせ、出口をベランダ面1カ所に集中しなければなりません。
更に、スムーズに排水させる為ある程度勾配もつけなくてはならないので、ここでもう一つ工夫が。
 
壁の内側にある骨組みの木材に「指示材」というのを作り、そこに少しずつ勾配をつけて配管を固定させていくのです。
 
大工さん曰く、『排水が上手な人は腕の良い大工』。
 
それだけ手間と技術力のいる難しい工程。
 
マンションリノベーションは、「見えないところ」が一番大変なのです。



【スペースの確保】
リノベーションである以上、外枠としての部屋の大きさはあらかじめ決められており、もちろんそれ以上に広くすることはできません。
 
ですが施主様の置きたい家具が大きいモノだと、たとえ1センチでも広くスペースを確保したいもの。
 
そこで設計士と何度も打ち合せをし、配管や配線の通るギリギリところまで部屋を広げることにしました。
 
ギリギリということは、内壁に打つビスの位置を少しでもずらすと、配管や配線を傷つけてしまう可能性が高いということです。

 
高度な技術と繊細な目が必要になりますが、施主様のご要望にはなるべくお応えできるよう、石川工務店では真摯に向き合い、実現していきます。



最後に・・・
前代未聞の大胆マンションリノベーション。
いかがでしたでしょうか。

沢山の方にご協力頂きながら、今月無事に完成となりました!

完成写真はまた来月のブログでご紹介したいと思いますので、お楽しみに^^

有限会社石川工務店
島根県出雲市塩冶町469
TEL.0853-22-7165
FAX.0853-22-7197

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